ケニアで引きこもりになった
最初に言うとケニアは僕にとって最悪の国だった。
僕はケニア滞在中ケニア人がうざすぎて外に出たくなくなってしまった。
そう、引きこもりになった。
理由は簡単に言うと、僕はケニア人に受け入れられなかった。
街を歩けば人々は目玉をおっ広げて僕を見てくる。前から歩いてくるケニア人は僕を見たらすれ違って背中が見えなくなるまで見してくる。
チラ見ではないガン見だ。
そして10人中8人の割合でチャイナ!と声を掛けてくる。
チャイナでもなんでもいいが、なぜケニア人は皆用もないのにチャイナ!と言って呼び止めてくるんだ。
なぜ国籍で声かけてくる。
Hi!How are you?でいいじゃん。
日本に黒人いても ヘイ!アフリカン! とは言わないでしょ?
そしてきまって彼らはニタニタ気持ちの悪い笑みでこちらを見る。
例えるなら小学生が色黒の同級生をからかうようなそんな感じの感覚だろうと思えた。
帰りの空港での話だが、チェックインを終えフライト待合室ロビーに行こうとしたら職員がちょっと待てと言うふうに手招きしてきて、何か問題があったのかと不安になりながら行ってみると、その瞬間に 「コリアン?」と聞いてきた。
お前もか!さすがにうざくなって日本語で怒鳴ってしまったが、彼を含めケニア人は国籍を尋ねないと気が済まない病気なのかもしれないと思った。
もう外に出ればガン見&チャイナ攻めでさすが気が滅入ってしまい外に出るのが嫌になってしまった。
そしてケニアが最悪な国だと確信した最大の出来事があった。
それはレストランで食事をしていた時だった。
この頃の僕はケニア人に疲れてしまい、楽しみが食事しかなかった。
このレストランはケニアのローカルな食事が食べられるお気に入りのお店だった。
いつも通り食事を済ませゆっくりしていると、レストランに車椅子に乗った婆さんとそれを引いている青年が入ってきた。
そして僕のテーブルの横に車椅子つけ、気持ちの悪い笑顔で持っている箱をジャラジャラしだした。
彼らは物乞いだった。
僕はこれまでインドやバングラデシュ、南アフリカ、タンザニアいろんな国の物乞いからお金を求められたが、レストランに入って来てまで物乞い活動をする物乞いは初めてだった。
特に物乞いの多いインドでもレストランに入って来てまで物乞い活動をする人はいなかった。彼は彼らなりのルールがあるようだったし、食事の大切さを知っている分、人の食事を邪魔してまで物乞いをしようという考えはないはずだと思った。
しかしケニアの物乞いはどうだ。
物乞いをする場所をわきまえず金をくれ。
最悪の貧乏人だ。
そしてそれを許してただ見ている店のオーナーも最悪だ。
こうしてお気に入りのレストランには二度と行かなかった。
この国は自分には合わない。早く帰りたい。
そうしてケニア出国当日、空港に着いた時は涙が出そうなくらい嬉しかった。
結局僕はケニアで思い出を作ることはできなかったが、良い経験だと思ってる。
今までの旅は人に恵まれすぎていた。
国籍や肌の色で呼ばれ人種差別のような扱いを受けることだっていろんな国に行っていれば経験する。
今回こうして愚痴ばかり書いたがこれは僕の個人的なケニアの感想に過ぎない。決してこれがケニアの姿だとは思わず、こういった経験をした人もいるんだなということを理解してほしい。